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素晴らしい日本人に聞くシリーズ

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第五章 その②
日本人は一つになると竜になる

藤原: 田尻様の奥様は『しあわせのコツ』という絵本を出しておられますね。

子供だけでなく、大人が読んでも「あぁ、そうだった!」と大事なことに気づかせて頂ける素晴らしい絵本ですね。

田尻成美様: 私はその絵本『しあわせのコツ』とは別にウェブマガジンに「しあわせのコツ」というコラムを連載しています。

ここではあまり気付かれていない日本人の良い心のあり方を探るコラムを書いています。

最初に書いたのは、日本人の家族観、家族意識みたいなものがいろんなことの根だということです。

自分の上に両親がいて、祖父母がいて、さらに先祖がいて、もっと上には神様に繋がっているという、この一本線が日本人は揺るぎないのです。

この考えがいろんなところに影響を及ぼし、親を大事にするように、隣の叔父さん叔母さんを大事にしなさいとか、いろんな生活規範みたいなものを生み出しています。


(笑顔の素敵なご夫妻)

藤原: 今、薄れていますが、この原点に戻ることが大事ですね。心に残るお話などをご紹介頂けますか?

田尻成美様: 私がとても感激した、日本でイエズス会の人たちが布教を始めた時のお話をします。 

宣教師が「イエス様を知ったら、死んだら天国に行ける」と教えた時、日本人たちはこう答えたのだといいます。

「自分は知ったから救われるけれど、父親はイエス様を知らないで亡くなった。父親は天国に行けないのか。父親が地獄にいるのなら、自分も一緒に地獄へ行く」

宣教師は驚きました。そして、日本人がみんな同じようなことを言うので、困った宣教師がバチカンに訴えたという手紙が残っているのです。

「日本だけ、あなたが信仰したら先祖も救われる、という布教の特例を認めて下さい」と訴えているそうです。

バチカンが何と答えたかは分かりませんが、おそらく日本バージョンの布教の仕方をしたのでしょうね。そうでないと広がらなかったでしょう。

藤原: 外国の方には、理解出来ない発想なのでしょうか? 親が地獄にいるのに平気で自分だけ平気で天国に行くとは思いにくいですね。

田尻成美様: 日本の社会は「縦系列」が強いのです。

藤原: 日本人は、ミツバチかスズメバチかというと身体の小さなミツバチですね。

だから一匹ずつバラバラになってしまっては、スズメバチにやられてしまいますね。

田尻成美様: そうですね。台湾の人が言っていたのですが、「日本人は一人一人は虫けらだ。しかし一つになると竜になる」。私たちは、バラバラだと弱いのです。

藤原: そのとおりですね。日本人は、一つにまとまると一人では出せない大きな力を出していかれる。

それは国としてみても、会社としてみても心したいお話です。

今、会社も終身雇用はとうに崩壊したともいわれ、フリーランスで働くことが良いように言われています。

大企業だからと安定していられる時代でないのは事実でも、先ほど(第二章で)田尻様がお話し下さった、

『会社は学校』

『仕事は自分磨きの場』

『地位に価値があるというよりも、そのポジションに相応しい役どころを果たすことに価値がある』

といわれたお話をぜひお知らせしたいと思います。

企業も一人ひとりがバラバラではなく、一つのビジョンの元にまとまったときに、大きな社会貢献をして行かれると思います。

また、事業も長期で繁栄して行かれるのだと感じさせて頂きました。


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